ポスター作るならワード?パワーポイント?エクセル?
ポスターを制作する場合、イラストレーターやフォトショップ等のデザイン系ソフトが使用出来る環境にある方は別として、Word・EXCEL・パワーポイント等のいわゆるマイクロソフト社のOFFICEファミリーのソフトが選択肢として上がり易いのではないでしょうか?この中で一番ポスター作成に適しているソフトはどれでしょうか?
まずはWord・EXCEL・パワーポイントの特徴から見てみましょう。
Word(ワード)
ワードは文章作成ソフトです。ページで区切られ、ページ内の各行に文章を入力していきます。見出しや本文といった文章の階層構造化ができます。いわばデジタル化した原稿用紙のようなものです。
様々な文字装飾はもちろんイラストや写真も挿入できますのでポスターやチラシの作成も可能です。
EXCEL(エクセル)
エクセルは表計算ソフトです。セルというマス目に入力された文字や数字はデータとして扱われます。いわばデジタル化された集計表のようなものです。
この表計算ソフトでポスター作成など論外だと思われる方もいるかと思いますが、グラフィック機能も一通り揃っていますので作れないということはありません。
PowerPoint(パワーポイント)
パワーポイントはプレゼンテーション用ソフトです。独立したページに文字や図・画像を配置します。いわばデジタル化されたOHPシートのようなものです。
文字や図・写真・グラフなどを配置した見栄えのいいプレゼン資料を作ることを目的としたソフトです。
ポスター作成に適しているソフトは?
ではこの中でどのソフトが一番ポスター作成に適しているのでしょうか?
当社で独自に評価してみた結果がこちらになります。
Word、PowerPoint、EXCEL ポスター作成適性総合評価
(当社調べ 評価項目はこのページ下部)
評価の参考にしたのが、マイクロソフト社がオンラインで提供しているポスター用のテンプレートの「数」です。ポスター用としてはパワーポイントのテンプレートがほぼ占めていたので、マイクロソフト社はポスターはパワーポイントで作成と考えているようです。
マイクロソフト社 「ポスター」用オンラインテンプレート数
とはいえ「Wordで十分活用できる」「EXCELでいつも作成している」という方も多くいるでしょう。要はご自身が使い慣れているソフトが一番なのです。
ですが、もしこれからポスターの原稿を作成しないといけない場合、Word・EXCEL・パワーポイントのどれで作ろうかと悩んでいるのであれば、パワーポイントで作ることをお勧めします。
パワーポイントは図や写真、文章をオブジェクトとして扱うのでこれらを自由な位置に配置することが可能であり、ポスターやチラシの作成に適したソフトです。
しかしパワーポイントは初期画面で横長のページ(スライド)が表示されることや、印刷時に周囲に余白が多めにつくといった理由などで敬遠されている方も多いかと思います。
これは元々パワーポイントがパソコンやプロジェクターを使ったプレゼンテーションを前提としたソフトだからです。しかし、ページ(スライド)をA4定型の用紙サイズにも設定できるため余白なしで印刷することも可能です。※縁無し印刷可能なプリンタの場合
パワーポイントを使った具体的なポスター作成の方法については、当ブログ内の下記記事をご参照ください。
また次のページではパワーポイントのページ設定の方法を解説しています。各種定型サイズに設定済のテンプレートもご準備しておりますので是非ご活用ください。
☆本サイト内関連 原稿について-パワーポイント (各サイズテンプレートあり)
※評価は一般的な「ポスターの作成」に限ったもので、原稿の内容によっては評価が変わる場合もあります。たとえば学校新聞など段組みの文章が多く、写真や図表が少ない場合はパワーポイントよりWordでの作成の方が総合的に適していると言えます。
また学会発表用のポスター作成の場合は、サイズがA0サイズ以上となりますので、パワーポイントで作るのが一般的です。
※Macユーザーであれば、Keynote(キーノート)という選択肢もあります。
Keynoteでも適切にページ(スライド)サイズを設定すれば、ポスターサイズ大の原稿を作成することが可能です。Keynote(キーノート)での作成方法は下記をご参照ください。
ポスター作成適性評価一覧(当社調べ)
☆ブログ内関連 パワーポイントでポスターを作ろう / 事例 運動会編
☆本サイト内関連 印刷データを作ろう PowerPoint (パワーポイント) 編
☆本サイト内関連 パワーポイントで学会ポスター印刷 (学会ポスター用テンプレートあり)